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#06 体幹部が上手く使えなくなることで起こる、姿勢への影響(猫背の原理①)

今回は、体幹部の力の使い方を忘れてしまうことで引き起こされやすい姿勢への影響についてお話したいと思います。

普段、聞きなれない骨や筋肉の名称を使いながらのお話のため、読みにくい部分もあるかと思いますが、身体の構造をある程度理解されていると、トレーニングの際も関節や筋肉の動きのイメージがつきやすく、効果も高まりやすいので、是非お読みいただけると嬉しいです。

体幹部には胸、お腹、背中などに大きな筋肉が付いています。

体幹部からの力を使いにくくなるということは、これらの筋肉の活動が低下することを意味します。

長期にわたって活動が低下した筋肉は、痩せ衰え、力も弱くなりますが、それだけではなく、徐々に柔軟性も失われ、伸縮性が低下し、硬く短縮して行く傾向にあります

筋肉(骨格筋 )は関節をまたいで二つ以上の骨に付着しています。

そのため、短縮して硬くなった筋肉は関節を固定するように作用し、その可動域を狭めたり、その緊張により骨を本来あるべき位置からずらしてしまい、関節の安定性を崩してしまうこともあります。

具体的に体幹の筋肉が硬く短縮した場合を見て行きます。

胸の主要な筋肉である「大胸筋(だいきょうきん)」や「小胸筋(しょうきょうきん)」は、胸部中央にある胸骨(きょうこつ)や、その外側に連なる肋骨などに付いています。

そして、大胸筋は外側方向に、小胸筋は上外側方向に伸び、それぞれ腕(上腕骨)や肩甲骨に着きます。

この構造から、胸の筋肉が硬く短縮すると、腕を前方に、肩甲骨も外側に開きながら前方へと引き込みます。

肩の位置は、いわゆる「巻き肩」の肢位となり、胸も内側にすくんだ形となります。

「巻き肩」では腕が内側に捻じられた位置となるため、背中の主要な筋肉で、腕の内側につながる「広背筋(こうはいきん)」も常に短縮した状態となり、その緊張を強めます。

また、肩甲骨が外側に広がった位置では、肩甲骨と肋骨の外側をつなぐ「前鋸筋(ぜんきょきん)」といった筋肉も短縮した状態となり、これが肩甲骨の背骨側へ向かう動きを制限するため、肩甲骨が背骨側、つまり背中の中央へ寄る動きと連動した肋骨の開きが行いづらくなり、常に肋骨は閉じて背骨も過度に丸まった形となります。

このようにして出来上がる姿勢が「猫背」です。

〜次回へ続く〜

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