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#09 U.G.M.(利重力身体操作法)的「正しい姿勢」とは

「良い姿勢」とは、、

「垂直に立った首の上に頭が乗り、胸が広がり背すじが伸び、ヒップアップしたお尻の下に脚が垂直に伸びた姿勢。」

だいたい、こんなイメージでしょうか。

このような姿勢は見た目にもカッコ良く見えますし、リラックスした状態でこの姿勢が取れていれば、骨格的にもバランスの良い位置に重心が整うため、筋肉に無理な負担がかからず、機能的にも良い姿勢であると言えます。

ただ、ここで留意したいのは、その姿勢をつくる過程です。

良い姿勢を“意識的に”作っているのか、それとも“意識せずに”勝手に良い姿勢が取れているのか、、、

この違いが、見た目は同じであったとしても、身体にかかる負担を大きく変えます。

例えば、

「天井に引っ張られるように意識して頭を上に突き上げる。」
「背中の力で肩甲骨を背骨に引き寄せ胸を張る。」
「背中や腰の力で背すじをピンと伸ばす。」
「ヒップアップを図るため、腰の力でお尻を引き上げる。」
「太ももの前の筋力で膝をまっすぐ伸ばす。」

このように、上述の良い姿勢のポイントを意識して立ってみると、、そう、疲れますよね。

疲れるだけではなく、高い確率で筋肉の張りや関節の痛みなど、カラダに不調が生じます。

当然、ただ立っているだけで筋肉は疲労してしまうため、良い姿勢を長く保つことは困難となります。

一般的に、姿勢を良くするには、「姿勢保持筋」と呼ばれる体幹や脚の筋力が重要とされ、その部分を強く鍛えることが推奨されています。

しかし、このようなアプローチは、「良い姿勢は重力に打ち勝つために、筋力によって作られるもの」といった先入観から生まれたものです。

U.G.M.(利重力身体操作法)で求められる「正しい姿勢」とは、このように重力に抗いながら筋力によって努力して作るのではなく、また筋力を使い続けなければ維持できないものでもありません。

では、どうすれば、“見た目にもカッコよく、機能的にも良い姿勢”を楽に作ることができるのか、、。
次回のテーマとして行きます。

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